日本一遅い花見をしてきた
今年も「素浪人桜」の花見をしてきました。
街の桜がすっかり散って一週間、「そろそろあの桜が咲いているかな」。
妻が作った小豆飯弁当と、私はノンアルコールビール、妻はワンカップを持って
家から車で10分の裏山へ出掛けました。
見渡すばかり広大な牧草地の外れにポツンと、桜は今年も咲いていました。
ただでさえ開花の遅い北海道の桜より
この木はさらに一週間遅れて開花します。
エゾ鹿にかじられて、幹は割れて傷だらけ。
吹きっさらしの厳しい環境に耐え、枝振りも不格好な姿に
妻がつけたあだ名が「素浪人桜」。
早速、木の下藪をかき分け椅子を置き、お弁当を拡げて乾杯!
向こうには残雪の大雪山系が望めます。
誰もいない牧草地は、風の音と鳥の声だけ。
いるのは私たちだけ。
ヒバリがにぎやかに鳴き、遠くからはカッコーとウグイスの声が聴こえています。
強い陽射しですが、桜の木陰は風が流れてとても涼しい。
見渡すばかり広々した牧草地を独り占めして
満足感いっぱいのご馳走さま!!
「また来年も頼むよ」と素浪人桜に声を掛けて帰りました。
(カラマツの新緑)