秘境めしの缶詰は陸別の味
秘境めしって何だろう?
帯広から北見へ車で移動中、陸別の道の駅で
「秘境めし」のノボリを発見しました。
陸別町といえば、北海道で一番、日本で一番寒い町。
厳寒期は氷点下30度近い日が続く、北極のオーロラも見える町です。
町を通る国道242号線を車で走れば、町を外れると周囲は牧草地か原生林ばかり。
秘境といえばそうかもしれません。
「秘境めし」のノボリにつられて道の駅で休憩しました。
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秘境めしは缶詰だった!
秘境めしはレストランのメニューかと思って道の駅に入ったのですが
食堂の施設はどこにもありません。
ここ「オーロラタウン93りくべつ」にはそもそもレストランはないようです。
秘境めしは?物産物売り場のレジのおばさんに尋ねてみると
コレだよと教えてくれたのはレジの脇に置いてある缶詰でした。
缶詰のラベルに赤字で「鹿とふきの混ぜご飯の素(浜)」とありました。
鹿とフキは、道東の足寄、阿寒の地域に多く生息するもの。
「日本一寒い町、陸別町」
陸別町だけで売られている他では買えないものかもしれません。
「ご飯を2合炊いたら、混ぜるだけ。美味しいよ」
と食べ方を説明してくれたので、せっかくだから買いました。
お値段は648円。
秘境めしを炊いてみた
家に帰ってから早速、ご飯を2合炊き、秘境めしを作ってみました。
炊き上がったご飯に秘境めしの具を投入!混ぜ合わせたら
フキの香りが湯気とともに立ち上がってきました。
北海道人なら懐かしさを感じるフキの香りです。
さっそくひと口食べてみました。
フキのの風味が前面に出ています。
醤油の香ばしさとみりんの甘さとでとても美味しい。
鹿肉は、鹿肉独特の臭みがあるようなことは全くありません。
缶詰などによくある牛肉の大和煮のような感じで
細かな筋状の肉がとても柔らかく調理されています。
分量もそこそこ入っています。
味は濃いめということはないのですが
鹿肉やフキなどがしっかりと味がついているので
全体的に丁度よいバランスです。
秘境めしを商品化したのは地元陸別の旅館(浜田旅館)。
なんでも鹿肉とフキは相性がよく、6年も前からシカ肉とフキの混ぜご飯を宿泊のお客様に出して好評だったとか。
炊き立てご飯に混ぜるだけで、鹿肉、フキといった地域独特の味が
お手軽に味わえるのはいいですね。
陸別では今でも汽車に乗れる
陸別の道の駅「オーロラタウン93りくべつ」は、もともと廃線となった鉄道の駅です。「ふるさと銀河線」の陸別駅の建物です。
廃線になってから12年経ちますが、陸別駅~百恋駅(下勲祢別)間の数キロで鉄道設備を残し、今でも汽車を動かしています。
この5月5日(土)こどもの日には運航予定があって汽車に乗ることができるそうです。
陸別はいつもドライブの通過点でしかなかったのですが
家族で来ても汽車に乗って遊べるし、ゴールデンウィークの穴場かもしれません。
秘境めしがあれば、ちょっと楽しみになります。
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