こめやまのブログ

北海道オホーツク地方在住のこめやまが、北海道生活について発信するブログ

「エリジウム」鑑賞。マット・デイモンの魅力と圧倒的なCG

マット・デイモン主演「エリジウム」を見てきました。(※ネタバレがあります。)
実は、「スタートレック イントゥダークネス」を見るつもりだったのですが、うっかり上映期間が終わっていたのに気がつかなくて。アニメや邦画でなく、洋画といったら「エリジウム」しかなかったのです。

見る前は、流血とか暴力シーンが多いと疲れそうだなと思っていたのです。
ところがこれが思っていたよりも面白かった。

まずCGのすごさに圧倒されました。
九龍を思わせるゴチャゴチャした建物が果てしなく広がるスラム街。うす汚い地上から離陸した乗り物が、上空のスペースコロニーに向かって加速しながら空を急上昇していくCGのリアルさを、映画館のフルスクリーンでみる大迫力。最初からすぐに引き込まれました。ストーリーもシンプルでわかりやすいです。

ただ、この頃のアクション映画はこれくらい普通なんでしょうが、流血とか暴力シーンは予想通りでした。生身の人間が、アーマーを装着して殴り合う。あんな金属で一発殴られたら即死するのに、何度も立ち上がってまた殴り合う。とにかく見てて痛い。

それでも映画に入り込めたのは、マット・デイモンがよかったからです。死にかけていながら「絶対に死ねない」という意志の強靭さで持ちこたえている。ブルース・ウィルスあたりの演じるヒーローとはひと味違う、切実な表情がよかった。こんな風に気持ちを強く持たねばと、単純な自分は思ってしまいました。

ひねりがないと思ったのは、ゴミためのようなスラム街の地球と、ビバリーヒルズのようなスペースコロニーという対比。貧富の格差の表現がありふれている気がしました。
大会社のCEOが簡単に襲撃されたり、切れ者長官のはずなのにジョディ・フォスターが詰めが甘くてあっさりやられたのも拍子抜けです。

もうひとつ気になった点は、始終流れる音楽がうるさいこと。ハリウッド映画に付き物の効果音とBGMが一体になった音です。ストーリーに集中することを阻害するだけでなく、作品を底の浅いものにしていると思いました。

いろいろ書きましたが、久しぶりに映画館で見る映画はやはり迫力があり楽しかったです。