こめやまのブログ

北海道オホーツク地方在住のこめやまが、北海道生活について発信するブログ

温根湯温泉に蒸気機関車を走らせようとする夢

層雲峡から石北峠を超えて北見へ行く途中に
最初の道の駅「果夢林(かむりん)」があります。
峠を越えてきた疲れを果夢林で癒そうとするドライバーは多いです。

果夢林にはこれといって観光的に面白いものはありませんでしたが
山の水族館」を2012年にリニューアルし、大勢の人が来るようになりました。
夏のシーズンには、お土産やソフトクリームを売っている売店なども
今まで以上に人で賑わっています。

ところが、人がいる気配があるのは国道沿いの一部だけで
一歩温泉街に入ると、その閑散ぶりが目につきます。
昭和っぽい温泉街がゴーストタウン化しています。
この状態はここ何年も変化はなく、すぐに変わりそうにもありません。

温根湯の街をどう蘇らせるかという話をたまに耳にすることがあります。
その中のひとつに蒸気機関車「ボールドウィン号を走らせる計画」があります。
「ボールドウィン号」の写真が掲載されたブログはこちらです。

昔、オホーツクで林業が盛んだった頃、石北峠から温根湯にかけて森林鉄道があったそうです。
切り出した材木をボールドウィン号という小型の蒸気機関車が運搬していました。
写真で見る通り、材木運搬用とあってあまり見かけない形式です。  
個性的でかわいい蒸気機関車だなと思いました。
鉄道ファンにとってもきっとたまらないのだろうと思います。
ボールドウィン号は現存しており今は秋田県の博物館に展示されているそうです。
このボールドウィン号を実際に走らせて観光客を呼び込もう、
隣町の丸瀬布、観光蒸気機関車「雨宮号」のように、というわけです。
温泉街の中をポーッと蒸気機関車が走り抜ける光景が浮かんで
なんだかワクワクした気持ちになりました。

ところが展示されているボールドウィン号は動かない状態なので
これを運転できるようにするだけでも2億円はかかるとか。
現実はそう簡単ではないようです。
観光客を乗せて走らせようとすれば相当大がかりなプロジェクトになるのでしょう。
夢みたいなお話ですけど、実現すれば楽しいですね。
ゴーストタウンがSLの走る楽しい街に生まれ変わるのを見てみたいものです。